2020年度日本クラウゼヴィッツ学会研究大会

2020年は、世界の状況を一変させる新型コロナウィルスの蔓延が人間社会を根本から揺るがす大きな問題になっています。本学会もその影響から逃れることはできず、本年はZoomを用いたオンラインによる研究大会の開催となりました。このような状況において、学術に触れる知的活動は、感染症予防の観点から閉塞を強いられている私たちにとって、いつも以上に意味のあるものとなっています。

本年も、「クラウゼヴィッツの訳語再考」「若手報告」「クラウゼヴィッツ時代の軍事コミュニティ」「国際政治と戦略」と魅力的な講演、報告、シンポジウムをそろえました。本年はZoomで開催する中で、地域を問わない参加も容易となっています。加えて、懇親会もZoomを用いて行います。事務局で運用を工夫しますので、報告者・参加者との懇親会でのやり取りをぜひお楽しみください。

開催日時:2020年10月17日(土曜):13~18時

総合司会 小塚賢(事務局長) Zoom運用担当 中島浩貴(理事)

〇開会あいさつ 13:00-13:10

山口昇(会長。国際大学教授)「クラウゼヴィッツ学会40周年」

〇基調講演 「『戦争論』の訳語再考」13:10-14:00

加藤秀治郎(東洋大学名誉教授)「クラウゼヴィッツ『戦争論』をどう読むか――新しい抄訳を刊行して」

〇若手報告 14:10-15:10

〇司会 宮地忍(理事。元名古屋文理大学教授)

・太田慧(明治大学大学院) 「1960年代イギリスの海空軍と経済・軍需産業基盤」

・徳永俊介(早稲田大学大学院) 「ソ連史におけるブレジネフ期――軍事ドクトリンの視点から」

〇研究報告「クラウゼヴィッツ時代の軍事コミュニティ」15:20-16:20

〇司会 中島浩貴(理事。東京電機大学講師)

・丸畠宏太(敬和学園大学教授)「作家ルイ・シュナイダー(Louis Schneider)と軍事雑誌『兵士の友(Soldatenfreund)』――下からの軍国主義の原風景か?」

〇シンポジウム 「国際政治と戦略」 16:30-18:00  

○司会 中谷寛士(航空研究センター研究員)

・奥山真司(副会長代理)「大戦略をどう考えるのか」

・岡本至(文京学院大学教授)「地政学の人文地理学的位置付け:科学、戦略、批判理論」

・志田淳二郎(東京福祉大学特任講師)「『ハイブリッド戦争』の脅威と国際秩序」

〇懇親会

18時より切り替えます(1-2時間程度を予定)。

Zoomのブレイクアウトセッション機能を活用し、個室(4-6人前後を予定)に分かれて会話を楽しんでいただく予定です(基本的に酒類を含む飲食を前提とお考え下さい。飲食物はご用意ください)。

※懇親会の割り振りは、事前に参加申し込みの際に事務局で整理します。研究者、会員、一般参加の記入に合わせて、運用担当が個室に割り振ります。直接話したい人がいる場合は、参加申し込みの際にその旨記入いただければ、参考にします(たとえば、大学のサークルなどでまとめて参加してくださる場合は考慮します)。

申込期限:2020年10月14日(水曜)23時59分

参加者募集・Googleフォームないし小塚まで(kozuka.euro@nifty.com)で申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdFci-0cZpCV7jEmbDN5DJS6aHA-d1ZUQ8lZTxAMUi6hJIoSw/viewform?usp=sf_link

〇メールの場合は、①名前、②メールアドレス、③所属など(研究者は必須)、④研究者・会員・一般参加の別)、⑤会報の購入希望の有無、⑥その他(懇親会での要望など)をご記入ください。

〇『クラウゼヴィッツ学会会報』第20号、2020年の配布・販売(会員は無料、一般・学生1000円)。希望者にはPDFで送り、紙媒体希望者(冊数上限あり)には郵送します。

大会・懇親会参加               一般1500円、会員・学生1000円

大会・懇親会参加・会報(PDF)        一般2500円、学生2000円、会員1000円

大会・懇親会参加・会報(PDF+紙媒体+送料) 一般3000円、学生2500円、会員1000円

※申し込み後、事務局からメールにてZoomのURLと参加費振込先をご案内します。

以上

日本クラウゼヴィッツ学会

「日本クラウゼヴィッツ学会」(Clausewitz Society of Japan)は、「戦争論」の著者カール・フォン・クラウゼヴィッツ(Carl von Clausewitz)の業績を顕彰し、日本における「戦争論」を中心とする戦史・ 安全保障のあり方などについての研究を促進し、あわせて会員相互の親睦をはかることを目的とします。