日時: 2021年9月29日(水) 19時~21時
場所: ZOOMにて実施いたします
報告者:岡本 至(文京学院大学 教授
演題:「半導体サプライチェーンの政治地理学:日本の『平和主義的TSMC誘致政策」
概要:
「戦争が追求するあらゆる目的のうちで、敵の戦闘力の撃滅という目的が、常に最高
位にあるものとして現れる」(クラウゼヴィッツ『戦争論』第2章)。
米中対立が激化する現在、半導体サプライチェーンの管理と擁護が各国の経済・安全
保障にとって死活的に重要な問題となっています。
その中で、日米が台湾の半導体ファウンドリTSMCの誘致を進めています。
この報告では、サプライチェーンの地政学(政治経済地理学)の観点から、現在日米
が行っている半導体サプライチェーン政策を比較します。
米国の経済安全保障戦略は軍事的関心を中心に据えているため、現在の緊迫する日米
中台関係と整合的ですが、日本の戦略には軍事的関心が希薄で、
中国という実存的脅威に対峙するには「弱すぎる」ものです。TSMC工場のアリゾナ
誘致は成功するとしても、日本への誘致実現は難しいでしょう。
参加費用: 会員・学生 ¥1,000 一般 1,500
下記に事前振込みかたお願いいたします。入金確認次第、URL,及び暗証番号をメールいたします。
1.金融機関 ゆうちょ銀行
2.口座番号 00170-5-84630
3.口座名義 日本クラウゼヴィッツ学会
5. 申込先:住所、お名前、連絡先を明記の上メール添付にて下記事務局メルアドにお申込下さい。
E-mail:kozuka.euro@nifty.com日本クラウゼヴィッツ学会事務局
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