記
1 日時:2023年1月26日(木)19時~21時
2 場所:文京シビックセンター5階会議室A
3 演題:「クラウゼヴィッツの正しい読み方」
4 講師:中谷寛士(航空自衛隊研究センター・当会会員)
5 参加費:会員・学生 1,500円、一般 2,000円
講師の中谷会員より寄せられた発表要旨は次の通りです。
発表要旨
クラウゼヴィッツの『戦争論』は古典且つ現代でも戦争を理解する上での重要な書である。
しかし、『戦争論』の名は著者のクラウゼヴィッツとともによく知られてはいるものの、実際に
読まれることは稀であり、同書の文脈から切り離された一部の有名は格言の出所として
知られている。さらに『戦争論』は難解な書物として知られ、過去、現在、そしておそらく未来に
おいても誤解及び誤読されることも多く、このことがクラウゼヴィッツを悪名高くしている。
それでは、この難解な書をどのように読み解けば良いのか。この課題に取り組み、尚且つ、
世界的にも高い評価を受けたのが2002年に英国で出版されたビアトリス・ホイザー著
Reading Clausewitz(『クラウゼヴィッツの正しい読み方』)である。
同書を手掛かりに『戦争論』の正しい読み方について学び、クラウゼヴィッツの有効性について考察する。
なお翻訳版は2023年に増刷されるなど、日本においてもクラウゼヴィッツ理解の手引書
としての位置を確立しつつある。
以上
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